冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)を履き続けるのは良くない?

(あくまでも個人的見解を含んでいますのでご了承いただければ幸いです)

目次

1. 自己紹介

当サイトを見ていただきありがとうございます。

運営者の「くらっち」と申します。

サイト名は“くらブログとなっていますが、“家で出来る簡単オススメ洗車方法”“オススメCar用品”の紹介が中心となっています。

2. 夏タイヤと冬タイヤの違いは?

雪国に住む方や毎年のように冬にスキー場へ行く方であれば、冬前の10月〜11月にスタッドレスタイヤに履き替え、翌年の3月〜4月ごろに再び夏タイヤに戻す方が多いと思います。

とりあえず冬前になったから履き替えておこう、今契約するとスタッドレスタイヤ・ホイール4本プレゼントでお買い得だから買っておこう、など冬前の儀式になってる方も多いかもしれません。

実際には、冬タイヤと夏タイヤは外見でその違いが分かるほどですが、なかなかその見分けが付かない人は多いようです。

今回は、夏タイヤ(ノーマルタイヤ・サマータイヤ)と冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の違いについて簡単にご紹介していくところからお話ししていきます。

●溝の深さ

夏タイヤの溝が8 mmに対してスタッドレスタイヤは雪道でも滑りにくくするために10 mmと深くなっています。

●切れ目の数

サイプと呼ばれる切れ目の数が夏タイヤに比べスタッドレスタイヤの方が多い。

これは、氷上でのグリップ性能を上げるためです。

●ゴムの材質が異なる

●ゴムの弾性の違い

スタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べると柔らかく氷点下でも硬くなりくい性質を持っています。一方で、夏タイヤは7℃以下で固くなるためグリップ性能が落ちてしまいます。

●価格

一般的に夏タイヤとスタッドレスタイヤで同サイズを購入しようとするとスタッドレスタイヤの方が高くなってしまいます。

3. 夏にスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)を履き続けるデメリット

●燃費が悪くなる

一般的にノーマルタイヤ(夏タイヤ)に比べるスタッドレスタイヤの方が燃費が悪くなる傾向があります。その差は約10%とも言われています。「なんだ、たかが10%か」と思うのは大きな間違いです。ノーマルタイヤで15 km/Lの燃費の場合20L使うと約300キロ走行が可能です。しかし、スタッドレスタイヤの場合では270キロとなってしまいます。

「一言で言うとチリつもとういことです」

また、先ほどもお話ししたようにノーマルタイヤに比べスタッドレスタイヤの方が価格が高価なため、燃費が悪くなる上に効果を発揮しない高いタイヤを履き続けるのは勿体なくも感じます。

では、そもそも、なぜ冬期間でない時にスタッドレスタイヤを履くと燃費が悪くなってしまうのでしょうか。

その原因は、路面とタイヤのグリップ力・摩擦力が大きいからです。冬の凍結路面では、スリップしにくくするために、グリップ性能を上げるための必要があります。スタッドレスタイヤの構造をノーマルタイヤに比べ、サイプと呼ばれる切れ目が多くなっており摩擦力が高くなるような構造に設計されています。合わせて、重量もノーマルタイヤに比べ重くなっています。

結果的に、もともと燃費の悪いスタッドレスタイヤを夏に履き続けることでノーマルタイヤに比べると燃費が悪くなってしまうのです。

●滑りやすくなる

スタッドレスタイヤは氷雪中の水分を吸収してグリップ性能を上げる性質をもっています。その性質により氷雪面とのグリップ性能を上げる仕組みとなっています。

雪の降らない時期は、雨が降ることでスタッドレスタイヤが路面の水分を吸収しながら走ることで路面とタイヤの間に水分層が出来ることでハイドロプレーニング現象が起きやすくなってしまいます。

高速走行で起きやすいと言われているハイドロプレーニング現象が、スタッドレスタイヤを履くことでより起こりやすくなり注意が必要となってしまいます。

(引用 : 太平タイヤ)

●制動距離が伸びる

スタッドレスタイヤは氷点下でもゴムが硬くなりにくい性質を持っています。冬でもゴムを柔らかくすることで凍結路面とのグリップ力・摩擦力を強めることができます。一方で、夏場では、ゴムが温まることで、柔らかくなってしまい、摩擦力が弱くなってしまいます。

結果的に、路面との摩擦力が夏タイヤ(ノーマルタイヤ)より落ちてしまい、止まりにくく、制動距離が伸びてしまいます。

●パンクする可能性が高い

グリップ性能が高く、摩擦による熱を持ちやすくなるため気温が高くなるほどパンクの危険性が高まります。合わせて、タイヤのゴムが柔らかく熱により変形・亀裂によるパンクのリスクが高くなってしまいます。

つまり、スタッドレスタイヤを履いての夏の高速道路走行は特に危険ということになります。

●静粛性の低下

摩擦力が強いため路面との密着性が高くロードノイズが大きくなってしまい夏タイヤに比べると車内に入ってくる音は大きくなってしまいます。

●乗り心地が悪くなる

スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べると柔らかいため、路面の凹凸を感じやすくなっています。

●運動性能の低下

4. 冬タイヤを履き続けるメリット

冬シーズン終了後・夏になってもスタッドレスタイヤを履き続けるメリットを上げると一つもないということです。

先ほどまでにお話ししたように、冬期間以外でスタッドレスタイヤを履き続けるとデメリットの方が多くあるため、時期を見計らって早めのタイヤ交換をオススメします。

油圧ジャッキを使った簡単タイヤ交換方法はこちら

唯一あるとすれば、履き潰すためにギリギリまで履くことで、夏タイヤの消耗を抑えることです。

5. 夏タイヤと冬タイヤの価格差は?

先ほどもお話ししたように同一サイズでそれぞれを比べると一般的にはスタッドレスタイヤの方が高くなってしまう傾向があります。

では、実際にどれくらい価格差があるのか見ていきましょう。

年式・型式・モデル・サイズによって異なるのであくまでも参考程度に見ていただければ幸いです。

●タイヤサイズ225/45R/18のサイズで比較

ダンロップ価格/本
夏タイヤ(サマータイヤ)20800
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)25700
ブリヂストン価格/本
夏タイヤ(サマータイヤ)27400
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)35400

※2023年4月現在

※私が乗っているBMWのフロントタイヤのサイズで検索

(引用 : フジコーポレーション https://www.fujicorporation.com/shop/)

タイヤメーカーによって異なりますが約20〜30%程度スタッドレスタイヤの方が高くなるようです。

冬期間以外でのデメリットが多く、更に価格も高いスタッドレスタイヤを履き続けるのが少し勿体なくなってしまいますね。

6. 夏タイヤ・冬タイヤどこで買う?

6-1. フジ・コーポレーション

オススメポイント

・タイヤ・ホイールセットライン業界一

・1,000万点を超える商品ラインナップ

くらっち

私もタイヤを購入する際は何度もお世話になっています。実際に他店舗と比較すると安く購入できている印象です。また、タイヤ購入後の初回タイヤ交換費用が無料なのが嬉しいポイントでした。

6-2. TIREHOOD(タイヤフッド)

オススメポイント

・タイヤ購入と取付予約が同時にできる

・ご自宅近くで設備も整った”ガソリンスタンド”を中心に行っている

7. まとめ 

いかがでしたでしょうか、今回はスタッドレスタイヤに関する記事をご紹介させていただきました。

冬期間を過ぎてスタッドレスタイヤを履いての走行はデメリットしかないことがお分かりいただけたでしょうか。

スタッドレスタイヤを履いてるから一年中同じ性能を発揮出来る!と言う事ではなく、夏はノーマルタイヤ(夏タイヤ)、冬はスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)に履き替えることで、適切にそれぞれの能力を発揮できるように設計されているようです。シーズン前に、天候や気温を見ながら交換時期を伺い、履き替えるようにしていきましょう。

私自身も今回の記事を書く前は、スタッドレスタイを履き続けていれば冬期間を過ぎても大丈夫かなと考えていました。しかし、色々と調べてみると、夏期間でのスタッドレスタイヤ装着はゴムを劣化させる以外にも走行に危険をもたらす恐れもあることが分かりました。

最後に、オールシーズンタイヤというものも存在しますが、やはり雪道での走行はスタッドレスタイヤより劣るようです。

(引用 : JAF Channel https://www.youtube.com/watch?v=gHwPjHD3vKg&t=293s)

近年では、「大雪特別警報」発令(短時間集中降雪の恐れがある場合)により、スタッドレスタイヤを履いていても、走行出来ない区間(チェーン規制区間)も出てきました。

大雪時のチェーン規制区間はこちら

(引用 : 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.html#Q1

季節の変わり目や特に冬場は翌日以降の天気予報を確認してから出かけるようにしましょう。

場合によっては、万一の備えをしての出発、予定の変更、天気に合わせたタイヤを選ぶようにしましょう。

冬に備えておきたい「車の雪対策」オススメアイテムはこちら

最後まで読んでいただきありがとうございます。

あくまでも個人的見解を含んでいますのでご了承いただければ幸いです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次